HMC(ハイドロリックモーションコントロール)

日東造機 CrushBoxシリーズ独自の特許技術「HMC機構」が実現する、圧倒的な耐久性と確実な破壊
日東造機 CrushBoxシリーズは、他社製品とは一線を画す独自の特許技術「HMC(ハイドロリックモーションコントロール)機構」を搭載しています。この先進的な駆動方式により、メディア破壊処理における「安全性」「確実性」、そして「装置の耐久性」において、他社製品を凌駕する性能を実現しています。
HMC(ハイドロリックモーションコントロール)機構とは?
一般的なメディアシュレッダーや破壊装置では、すべての破壊ピン(またはブレード)が連動して動く構造を採用しています。しかし、CrushBoxシリーズのHMC機構では、個々の破壊シャフト(破壊ピン)が油圧制御によって「独立して」上下動するように設計されています。
●HMC機構がもたらす3つの大きなメリット
この独立駆動方式こそが、他社製品にはない決定的な強みとなります。
メディアのセット方向を問わない確実な破壊
HDDなどのメディアは内部構造が複雑で、硬い部品(モーターや筐体)と比較的柔らかい記録面(プラッター)が混在しています。HMC機構は、ユーザーがメディアをどの向きにセットしたとしても、独立したピンがそれぞれ最適な位置を見つけ出し、最も抵抗の少ない場所から効率的に破壊を進めます。これにより、「セットの向きを間違えたためにうまく破壊できなかった」という事態を防ぎ、常に確実なデータ破壊を実現します。
●破壊ピンの破損事故を防止し、圧倒的な耐久性を実現
他社製品のようにピンが連動するタイプでは、もしHDDの非常に硬いモーター部分にすべてのピンが一斉に当たってしまうと、過剰な負荷がかかり、最悪の場合、装置本体や破壊ピンが破損するリスクがあります。
HMC機構は、硬い部分に当たったピンは動きを止め、相対的に柔らかい部分に当たったピンだけがさらに深く押し込まれるように動作を油圧で精密に制御します。これにより、ピンや装置にかかる衝撃と負荷を大幅に分散・軽減させ、長期にわたる安定稼働と、他社製品には真似のできない圧倒的な耐久性を保証します。
●常に最大の破壊力を発揮
各ピンが独立して対象物に追従するため、常にメディア全体に均等かつ最大限の圧力を加えることができます。これにより、破壊性能を最大限に引き出しながらも、装置本体の寿命を延ばすという相反する要素の両立に成功しています。
まとめ
日東造機のCrushBoxシリーズは、この特許技術「HMC機構」により、「どんなメディアでも」「どの向きでも」「何度使っても」常に最高のパフォーマンスを発揮します。メディア破壊装置を選定される際は、装置の「価格」だけでなく、長期的な運用を見据えた「耐久性」と「確実性」をぜひご比較ください。
日東ホルカムのSSD破壊機"DB-80SSD-HO"は、機密情報抹消の最高峰である米国NSA(国家安全保障局)の物理破壊基準「2mm角以下」への粉砕に対応。データ復旧を不可能にする絶対的なセキュリティを提供します。さらに、本機最大の特徴は「物理破壊の実行証明」を強力にサポートする独自設計にあります。
従来の粉砕機では、完全に判別不能な粉塵状になるまで処理してしまい、何を破壊したかの特定が困難でした。DB-80SSD-HOは、メディアの重要部品を2mm以下に微細断しつつも、破片に元のデバイスの痕跡を残す、あるいは破壊直前の個体識別情報と紐付けた表示が可能です。
これにより、廃棄担当者は「確かにこのSSDを規定通りに破壊した」という物理的な証拠(エビデンス)を提示でき、厳格な監査やトレーサビリティが求められる環境において、比類なき信頼性を発揮します。

 

日東造機 HMC(ハイドロリック・モーション・コントロール)機構について。

 

HMC(ハイドロリック・モーション・コントロール)機構と、一般的な1軸固定ピン2~4本で押し込み機構の違いを、物理(力学・作用反作用・圧力の概念)で比較すると、HDD/SSDの物理破壊にはHMC機構の方が圧倒的に向いています。以下で、物理レベルの理科の知識だけで、理由を順番に説明します。

1. 偏心荷重(偏った力)の吸収 ~力のつり合いと「逃げ」の有無~HDDSSDは「不均一な物体」です。
モーターや金属部は硬く、基板やチップ部分は柔らかい。
つまり、力がかかると場所によって「硬さ」が違うのです。

  • 1軸固定ピン2~4本機構(力はいつも真上1方向だけ)
    ピンが硬い部分に当たると、そこで力のつり合いが崩れます。
    硬い部分が押し返してくる力(反作用)が大きいため、ピンは横に滑ろうとします。
    物理で言うと、水平方向の分力が生じて「逃げ/重心軸から外れた位置にかかる」が起き、
    ターゲットを外したり、フレーム全体に応力集中(一箇所に力が集中して歪む)が起こります。
    結果:破壊ピンが折れデータが残るリスクが大きい。
  • HMC機構(油圧で動的に制御)
    油圧はパスカルの原理(密閉された液体では、圧力はすべての方向に等しく伝わる)を使っています。
    硬い部分に当たっても、油圧が自動で偏った力を吸収・分散します。
    つまり、ピンが傾きそうになった瞬間に、他の方向から力のベクトルを調整して、
    常に「真上からまっすぐ」押し込む状態を保ちます。
    物理で言う「力の合成・分解」がリアルタイムで働いている状態です。
    結果:どんな不均一なメディアでも、逃げずに確実にエネルギーを伝え続けられる。

2. 「喰いつき」現象への対処 ~作用・反作用の法則~ピンが深く刺さったあと、抜けなくなるのが一番困る現象です(摩擦力+くさび効果)。

  • 1軸固定ピン機構
    ピンを無理やり引き抜こうとすると、作用・反作用の法則(ニュートンの第3法則)で、
    機械本体に巨大な逆方向の力が跳ね返ります。
    駆動部(モーターやねじ)がその反作用を全部受け止めるため、機械がすぐに疲弊・故障します。
  • HMC機構
    油圧の「戻り工程」でも速度と圧力を細かくコントロールできます。
    ピンが喰いついたときも、反作用をゆっくりいなしながら抜くことができます。
    つまり、機械本体に跳ね返る力を最小限に抑えられます。
    これは「メディアだけを壊して、機械は壊さない」ための物理的安全弁です。

3. 多点破壊(クラスター破壊)との相性 ~圧力の分布~HDD/SSDのデータを完全に消すには、広い面積を均一に潰す必要があります。

  • 1軸固定ピン
    1
    本のピンに全荷重をかけるので、圧力 P = F/A1点だけ深く壊せますが、
    周囲に「隙間」ができやすく、データが残りやすい。
  • HMC機構
    複数のピンを使っても、それぞれにかかる偏荷重のバラつきを油圧が吸収します。
    各ピンの深さがほぼ同じになり、広い範囲を同時に均一な圧力で叩き潰せます。
    これが「クラスター破壊」に最適です。

理科教室の結論力(F)を力任せに1方向にぶつけるのが1軸固定ピン。
力(F)を状況に応じてインテリジェントに分配・調整するのがHMC機構です。HDD/SSDのような「内部が不均一で硬軟差の激しい物体」を相手にする物理破壊では、偏心荷重を吸収し、逃げを防ぎ、反作用をコントロールできるHMC機構の方が、破壊の確実性と機械の寿命の両方で明らかに優れています。日東造機のHMC搭載機は、単に「強い」だけではなく、物理法則を上手に味方につけた工学設計だと言えます。

 

工学設計としての結論

1軸固定24ピン機構は「力任せの剛直駆動」(位置制御のみのオープンループ系)であり、力学的に不均一物体に対しては応力集中と反作用のフィードバックが避けられません。

一方、日東造機のHMC機構は、流体静力学・動力学・制御工学を統合した「インテリジェント油圧サーボシステム」です。

偏荷重をリアルタイムで補償し、作用・反作用を減衰制御し、圧力分布を均一化する——これらはすべて大学の機械工学のカリキュラム(機械設計演習、油圧制御実験、有限要素法解析)で扱われる高度な設計思想です。 HDD/SSD物理破壊装置において「確実性(破壊率99.999%以上)」と「耐久性(10,000回以上連続稼働)」を両立させるには、単なる「強い力」ではなく、物理法則を積極的に活用したHMCのような閉ループ制御系が不可欠です。これが、日東造機のHMC搭載機がデータ消去の最前線で選ばれ続ける。これが「確実なデータ消去」を求める現場で選ばれる理由です。

 

監修:日東ホルカム株式会社 

代表取締役 唐鎌益男

 

 

文番号:26C27031